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■2125 / ResNo.20)  瀬田訳対照版1
  
□投稿者/ さんちゃん -(2004/12/20(Mon) 01:46:23)
    早速お疲れ様です。
    原作も引用しつつ、訳を考えてみます。
    私訳は、一つの案として(無理して)敢えてハーブ様の訳と変えてあります(短い文では変えていない箇所もあります)。
    引用は、英語が原文、日本語が瀬田訳です。
    (瀬田訳に囚われているわけではありませんが、参考として)
    ----------
    Treebeard: But there is a wizard to manage here...
         ...locked in his tower.
         じゃが、なんとかせにゃならん魔法使いが、ここには一人おる。
         …己の塔に閉じこもってな。
    >but there is a Wizard to manage here.(TTT;'Flotsam and Jetsam')
    >だが、ここにはどうにかしなきゃいけない魔法使が一人おるんでなあ。(二つの塔上巻 第9章 漂着物)

    Aragorn: (to Saruman) Show yourself.
         姿を見せるがいい。
    Gandalf: Be careful. Even in defeat, Saruman is dangerous.
        気をつけよ。打ち倒されたとはいえ、サルマンにはまだ危険が存在するのじゃ。
    Gimli: Well, let's just have his head and be done with it.
        だったら奴の素ッ首ハネ飛ばして、さっさと片をつけようぜ。
    Gandalf: No. We need him alive. We need him to talk.
         ならぬ。生かしておいて、彼にいろいろ訊かねばならんのじゃ。
    Saruman: You have fought many wars. And slain many men, Theoden King...
         数多(あまた)のいくさを戦い、多くの武士(もののふ)を倒してきたセオデン王よ。
         ...and made peace afterwards.
         戦いの後には、王は和平を結んでこられましたな。
         Can we not take counsel together as we once did, my old friend?
         古き友よ、かつてのように、再び盟を結ぶわけには参りませぬかな?
         Can we not have peace, you and I?
         王と私とで、和平を打ち立てられませぬか?
    >;for they have fought many wars, and assailed many who defied them. Yet with some they have afterwards made peace, none the worse for being politic. I say, Theoden King: shall we have peace and friendship, you and I? (TTT; The voice of Saruman)
    >何故といえば当家(注;エオル王家)の方々は数々の戦いを戦ってこられ、挑む者に向かって攻撃されました。しかしながら後になって和睦を結ばれたこともしばしばありました。それが政治的判断によるとしてもけっして悪いことではありません。のう、セオデン王よ、殿とわしと、ともに平和と友好関係をうち立てようではありませんか?(二つの塔上巻 第10章 サルマンの声)

    Theoden: We shall have peace.
         打ち立てようぞ。
         We shall have peace... when you answer for the burning of the Wesfold
         and the children that lie dead there!
         和平を打ち立てようぞ。焼き払われた西の谷と、そこに横たわる子供たちの死骸について、お前がきちんと償うならばな。
         We shall have peace when the lives of the soldiers whose bodies were hewn
         even as they lay dead against the gates of the Hornburg, are avenged!
         和平を打ち立てようとも。角笛城の門を守って果て、しかも亡骸をめった斬りにされた、兵士たちの魂に報いることができたならば。
         When you hang from a gibbet for the sport of your own crows...
         そして、お前が絞首台に吊るされて、自分の鴉の慰み物になった時、
         We shall have peace.
         我らは平和を打ち立てるのだ。
    >We will have peace,...Yes, we wil have peace, we wil have peace, when you and all your works have perished - and the works of your dark master to whom you would deliver us...
    > - even so, what will you say of your torches in Westfold and the children that lie dead there? And they hewed Hama's body before the gates of Hornburg, after he was dead. When you hang from a gibbet at your window for the sport of your own crows, I will have peace with you and Orthanc.(同上)
    > われらは平和をうち立てよう。・・そうじゃ、われらは平和をうち立てよう。われらは平和をうち立てよう。そちとそちの働きの一切が滅びるときーそしてそちがわれらを引き渡すつもりであったそちの暗黒の主人の働きがすべて滅びるときにはな。
    >たとえそちの戦いが正当であったにせよじゃ、そちは西の谷を埋めたあの軍勢の炬火、そして、かしこに死んで横たわっているエオルの家の子のことをなんと説明するつもりか?そしてかれらは討ち死にしたハマの亡骸を角笛城の城門の前でめった切りにした。そちが仲間の鴉どもの慰みにその窓を首吊り台にして首を吊れば、その時こそ予はそちとオルサンクとの間に平和をうち立てようぞ。(同上)

    Saruman: Gibbets and crows? Dotard!
         絞首台に鴉だと?老いぼれめが!
         What do you want, Gandalf Greyhame?
         さて、灰色のガンダルフよ、そなたの望みは何だ?
         Let me guess. The Key of Orthanc.
         ふむ、オルサンクの鍵か?
         Or perhaps the keys of Barad-dur itself
         それともバラド=ドゥアそのものの鍵かな?
         along with the crowns of the seven kings and the rods of the Five Wizards!
         その上、七人の王の冠と五人の魔法使いの杖か!
    >Gibbets and crows! Dotard!
    >But you will first surrender to me the Key of Orthanc, and your staff. They shall be pledges of your conduct, to be returned later, if you merit them.
    >Later! Yes, when you also have the Keys of Barad-dur itself, I suppose; and the crowns of seven kings, and the rods of the Five Wizards, and have purchased yourself a pair of boots many sizes larger than those that you wear now.(同上)
    >首吊り台だと、鴉だと!
    >じゃが、その前にまずオルサンクの鍵を、さらにあんたの杖を、わしに渡すのじゃ。それをあんたの行為の担保としよう。これから後、もしあんたの行為がそれに値すれば、あとで返すとして。
    >あとでだと!そうか、きさまがバラド=ドゥアそのものの鍵をも手に入れた後でだな。それから七人の王の冠と、五人の魔法使の杖を手に入れ、きさまの今はいている靴の何倍も大きい深靴を買った後でというんだろう。
    ----------
    長すぎるため、二つに分けます。


引用返信 削除キー/
■2126 / ResNo.21)  瀬田訳対照版2
□投稿者/ さんちゃん -(2004/12/20(Mon) 01:48:31)
    続きです。
    ----------
    Gandalf: Your treachery has already cost many lives.
         そなたの裏切りですでに多くの命が失われ
         Thousands more are now at risk.
         さらに何千という命が危機に瀕している。
         But you could save them, Saruman.
         サルマン、そなたなら、その命を救えるのじゃ。
         You were deep in the enemy's counsel.
         そなたは敵の計画に深く関わっておった。
    Saruman: So you have come here for information.
         では、情報を得るためにやって来たのだな。
         I have some for you.
         ならば、お前に見せてやるわ。
         (パランティアを取り出す)
         Something festers in the heart of Middle-earth.
         中つ国の中心部にある禍じゃ。
         Something that you have failed to see.
         お前には知ろうにも知りえぬ事よ。
         But the Great Eye has seen it.
         だが、あの“目”はそれを知っておる。
         Even now he presses his advantage.
         今や奴はその利を十分に生かしてくるだろう。
         His attack will come soon.
         奴の攻撃はもうすぐだ。
         You're all going to die.
         お前たちは皆、死ぬことになるだろうよ。
         But you know this, don't you, Gandalf?
         だが、ガンダルフ、お前にはわかっていただろう?
         You cannot think that this Ranger will ever sit upon the throne of Gondor.
         そこのレンジャーごときが、ゴンドールの王座につくなど、本気で考えているのではあるまい?
         This exile, crept from the shadows, will never be crowned king.
         影から這い出してきたその流れ者が、王冠を戴くなどあり得ぬことよ。
         Gandalf does not hesitate to sacrifice those closest to him...
         近しい者を犠牲にするのに、ガンダルフにはなんのためらいもない。
         ...those he professes to love.
         愛情を装いながらな。
         Tell me, what words of comfort did you give the Halfling before you sent him to his doom?
         あのチビ(ホビット)を破滅へと追いやるのに、どのような甘言を弄したのか、教えてはくれまいか?
         The path that you have set him on can only lead to death.
         お前があれを旅立たせた道は、ただ死への旅路だ。
    Gimli: I've heard enough!
        うんざりだわい!
        Shoot him. Stick an arrow in his gob.
        射ってしまえ。奴の口に一発ブチ込んでやれ。
    Gandalf: No.
         ならぬ。
         Come down, Saruman...and your life will be spared.
         下りてこい、サルマン。命は助けよう。
    >Think well, Saruman! Will you not come down?(同上)
    >よく考えるがいい、サルマン!降りて来ないか?(同上)

    Saruman: Save your pity and your mercy. I have no use for it!
         情けだの慈悲だのはそちらにとっておけ。わしには必要ないわ!
    Gandalf: Saruman... your staff is broken.
         サルマン、、、そなたの杖は折れたぞ。
    >Saruman, your staff is broken.(同上)
    >サルマン、お前の杖は折れたぞ。(同上)

    Theoden: Grima, you need not follow him.
         グリマ、お前は彼と運命をともにする必要はない。
         You were not always as you are now.
         今のお前はかつてのお前ではない。
         You were once a Man of Rohan. Come Down.
         お前もかつてはローハンの民であったろう。下りて来るがいい。
    >'Wormtongue!' called Frodo.'You need not follow him.'(ROTK; 'The Scouring of the Shire')
    >「蛇の舌よ!」と、フロドが叫びました。「お前はかれの後について行くには及ばない。」(王の帰還下巻 第8章 ホビット庄の掃蕩)

    Saruman: A Man of Rohan?
         ローハンの民だと?
         What is the house of Rohan but a thatched barn where brigands drink in the reek
         ローハンの王家なぞ、悪臭漂う掘立小屋で酔っぱらった野盗どもの集まりで、
         and their brats roll on the floor with the dogs?
         奴らの餓鬼どもは、犬ころと一緒に床を転げ回っていたのではないか?
         The victory at Helm's Deep does not belong to you, Theoden Horse-master.
         ヘルム峡谷の勝利は、馬飼いセオデンよ、お前さんの手柄ではないわ。
         Your are a lesser son of greater sires.
         立派な先祖に不似合いな不肖の子孫よ。
    >What is the house of Eorl but a thatched barn where brigands drink in the reek, and their brats roll on the floor among the dogs?
    >Theoden Horsemaster.
    >A lesser son of great sires am I,
    (TTT; The voice of Saruman)
    >エオルの家というが、草葺きの厩に過ぎず、その悪臭の中で山賊どもは酒盛りをし、餓鬼どもは犬にまじって床をころげおる。
    >馬飼いのセオデン殿
    >予は偉大な父祖たちの不肖の息子に過ぎぬが、(セオデン王の言葉から転用)
    (二つの塔上巻 第10章 サルマンの声)

    Theoden: Grima...come down. Be free of him.
         グリマ、、、下りて来い。彼から自由になるのだ。
    Saruman: Free? He will never be free.
         自由だと?此奴を自由になど、けしてさせぬわ。
    Grima: No.
        いやだ。
    Saruman: Get down, cur!
        下がれ、下衆め!
    Gandalf: Saruman!
         サルマン!
         You were deep in the enemy's counsel. Tell us what you know!
         お前は敵の計画に深く関わってきた。お前が知ることを我らに話せ!
    Saruman: You withdraw your guard, and I will tell you where your doom will be decided.
         まず、お前の護衛を引揚げさせろ。そうすれば、お前の破滅の運命を教えてやる。
         I will not be held prisoner here.
         ここで囚人生活など、まっぴらだ。
    ----------
引用返信 削除キー/
■2155 / ResNo.22)  [ネタバレ参考原作]夜の考え
□投稿者/ 白い都 -(2004/12/21(Tue) 01:40:43)
    2004/12/23(Thu) 17:04:46 編集(投稿者)

    > Aragorn: Night changes many thoughts.
    原作では、セオデン王がゴンドールの赤い矢の使者・ヒアゴンに掛ける言葉です。
    なお、映画にはヒアゴンも赤い矢も、登場しません。映画デネソール侯はローハンに救援を求めることを渋っていたからね・・・

    Tarry here this night. Then you shall look on the muster of Rohan and ride away the gladder for the sight, and the swifter for the rest. In the morning counsels are best, and night changes many thoughts. [Book5: The Muster of Rohan]
    今夜はここにお泊まりあれ。それからローハンの招集をその目で見られ、見たものに心を軽くさせ、休息によって身を軽くさせて、馬を飛ばせて戻られるがよかろう。朝は最上の知恵も浮かぶが、夜は考えをやたらに変えると申す。[王の帰還上:ローハンの招集]
引用返信 削除キー/
■2217 / ResNo.23)  [ネタバレ参考原作]大海嘯の夢
□投稿者/ 白い都 -(2004/12/24(Fri) 01:43:23)
    2004/12/24(Fri) 02:05:33 編集(投稿者)

    原作のファラミアとエオウィンの会話より。

    エオウィン
    I stand upon some dreadful brink, and it is utterly dark in the abyss before my feet,
    but wether there is any light behind me I cannot tell. For I cannot turn yet.
    わたくしは今何か恐ろしい縁に立っております。わたくしの足許にある深淵は真暗です。
    わたくしの背後には光があるのかどうか、わたくしにはわかりません、まだ振り向くことができないのですから。

    ファラミア
    It reminds me of Numenor, of the land of Westerness that foundered,
    and of great dark wave climbing over the green lands and above the hills, and coming on, darlness un escapeable.
    I often dream of it.
    [Book6: The Steward and the King]
    ヌメノールのことが思い出される。海中に没した西方(ウエスターネス)の地のことがです。
    そして緑の陸地をおおいつくして山々よりも高くさかまき迫ってきた黒い大浪のこと、逃れられない暗黒のことがです。
    わたしはよくそれを夢に見ることがあります。
    『王の帰還下:執政と王』

    ----------
    ヴァラールの怒りに触れて、一夜にして海中に没したヌメノール古王国。黒々と、天をも覆いつくして逆巻く波のイメージは、絵画的に強烈です。
    ヌメノール人種の血を引くファラミアは、それを夢に見るといいます。
    しかし、映画のエオウィンが夢に見るのは何故か? アラゴルンに夢の話をすることには、どんな意味が?

    可能な解釈
    ・エオウィンは祖母がゴンドール人だから、ヌメノールの血がうっすらとでも、入っているかもしれない。
    ・単に、監督が、エオウィンの出番を増やしたかったため。
引用返信 削除キー/
■2235 / ResNo.24)  【ネタバレ】字幕風味版和訳:サルマンの声
□投稿者/ 白い都 -(2004/12/31(Fri) 03:19:22)
    2005/02/11(Fri) 20:19:07 編集(投稿者)

    字数オーバー気味ですが、まずはタタキ台。
    ----------
    Treebeard: But there is a wizard to manage here locked in his tower.
         塔の魔法使いを (7) /
          何とかせねばならん (9) //

    Aragorn: (to Saruman) Show yourself.
         姿を見せろ (5)
    Gandalf: Be careful.
         気をつけよ (5)
         Even in defeat, Saruman is dangerous.
         サルマンはまだ危険じゃ (10.5)
    Gimli: Well, let's just have his head and be done with it.
         首を取って片づけよう (9.5)
    Gandalf: No. We need him alive. We need him to talk.
         いや 話をせねばならぬ (10)

    Saruman: You have fought many wars. And slain many men, Theoden King...
         セオデン王よ 戦い 敵を倒した後は─ (15) //
         ...and made peace afterwards.
         和平を結ぶもの (7) //
         Can we not take counsel together as we once did, my old friend?
         協議ができませんかな? 古き友よ (14) //
         Can we not have peace, you and I?
         我らの間に平和を (8) //

    Theoden: We shall have peace.
         平和を打ち立てようぞ (10) //
         We shall have peace... when you answer for the burning of the Westfold
         and the children that lie dead there!
         焼かれて死んだ 西の谷の子らのことを─  (14) //
         そちが償ったあかつきには (11.5) //
         We shall have peace when the lives of the soldiers whose bodies were hewn
         even as they lay dead against the gates of the Hornburg, are avenged!
         角笛城の門前で 死してなお斬(き)られた (16) /
          兵たちの仇が討たれた時には (13) //
         When you hang from a gibbet for the sport of your own crows...
         そちが絞首台で 鴉(からす)の餌(えさ)となった時こそ─ (16.5) //
         We shall have peace.
         我らは平和を得よう (9)

    Saruman: Gibbets and crows? Dotard!
         鴉だと? 老いぼれめが! (9)
         What do you want, Gandalf Greyhame?
         灰色のガンダルフよ そなたの望みは? (16)
         Let me guess. The Key of Orthanc.
         このオルサンクの鍵か (10)
         Or perhaps the keys of Barad-dur itself
         いや バラド=ドゥアそのものか (13.5)
         along with the crowns of the seven kings and the rods of the Five Wizards!
         加えて 七人の王の冠と (10) /
          五人の魔法使いの杖か! (10) //

    Gandalf: Your treachery has already cost many lives.
         そなたの裏切りで多くの者が死に─ (15) //
         Thousands more are now at risk.
         何千の命が今も危機にある (12)
         But you could save them, Saruman.
         だが そなたなら救える (10)
         You were deep in the enemy's counsel.
         敵の企(たくら)みに深く関わっておったから (15)
    Saruman: So you have come here for information.
         情報を求めて来たのだな (11)
         I have some for you.
         ならば 見せてやるわ (9)
         (パランティアを取り出す)
         Something festers in the heart of Middle-earth.
         中つ国の中心にある禍じゃ (11.5)
         Something that you have failed to see.
         そなたは見過ごしていたが─ (12) //
         But the Great Eye has seen it.
         かの“目”は見た (6)
         Even now he presses his advantage.
         奴はその優位をさらに進め─ (10) //
         His attack will come soon.
         すぐに攻撃して来る (9)
         You're all going to die.
         お前たちはみな死ぬのだ (11)
         But you know this, don't you, Gandalf?
         ガンダルフはそれも承知であろう? (15)
         You cannot think that this Ranger will ever sit upon the throne of Gondor.
         そのレンジャーが王座に就くとは (13.5) /
          そなたとて考えまい (9) //
         This exile, crept from the shadows, will never be crowned king.
         流れ者が影から這い出て (11) /
          王になるなどあり得ぬ (10) //
         Gandalf does not hesitate to sacrifice those closest to him...
         ガンダルフは同志さえ犠牲にするぞ (16)
         ...those he professes to love.
         愛情を装ってな (6.5)
         Tell me,
         言うてみよ (5) //
         what words of comfort did you give the Halfling before you sent him to his doom?
         いかなる甘言をもって (9.5) /
          ホビットを破滅へと送ったか (12) //
         The path that you have set him on can only lead to death.
         そなたが行かせた道は 死出の旅だ (15)

    Gimli: I've heard enough!
         もう沢山だ! (5)
         Shoot him. Stick an arrow in his gob.
         射て 奴の口に矢を突き立てろ (13)
    Gandalf: No.
         ならぬ (3)
         Come down, Saruman...and your life will be spared.
         降りて来い サルマン (9) /
          命は助けよう (6) //
    Saruman: Save your pity and your mercy. I have no use for it!
         情けも慈悲もわしには無用じゃ! (13.5)
    Gandalf: Saruman... your staff is broken.
         サルマン…そなたの杖は折れたぞ (14)

    Theoden: Grima, you need not follow him.
         グリマ 彼に従う必要はない (12)
         You were not always as you are now.
         お前は元は悪人ではない (11)
         You were once a Man of Rohan. Come Down.
         ローハンの民だった (8.5) /
          降りて来い (5) //

    Saruman: A Man of Rohan?
         ローハンの民だと? (8)
         What is the house of Rohan but a thatched barn
         ローハン王家とは藁葺(わらぶ)き小屋じゃ (14.5) //
         where brigands drink in the reek
         悪臭の中で山賊が酔っぱらい (12.5) //
         and their brats roll on the floor with the dogs?
         餓鬼どもが犬と転げ回っておる (13.5) //
         The victory at Helm's Deep does not belong to you, Theoden Horse-master.
         ヘルム峡谷の勝利は (9) /
          お前の手柄ではない 馬飼いよ (13) //
         Your are a lesser son of greater sires.
         先祖は立派だが 子孫は不肖よ (13)

    Theoden: Grima...come down. Be free of him.
         グリマ 降りて来い (8) /
          自由になれ (5) //
    Saruman: Free? He will never be free.
         自由になどなれぬ (8)
    Grima: No.
         いやだ (3)
    Saruman: Get down, cur!
         下がっておれ! (5.5)

    Gandalf: Saruman!
         サルマンよ (5) //
         You were deep in the enemy's counsel. Tell us what you know!
         敵の企みについて 知ることを話せ! (15)
    Saruman: You withdraw your guard,
         護衛を引揚げれば─ (8) //
         and I will tell you where your doom will be decided.
         お前らの破滅の運命を教えてやろう (16) //
         I will not be held prisoner here.
         わしは囚人にはならんぞ (11)

    (グリマ背後からサルマンを刺し、サルマンは塔から落下)
         
    Gandalf: Send word to all our allies..
         味方に知らせを送れ (9) 
         ..and to every corner of Middle-earth that still stands free.
         中つ国でいまだ自由を守る (12) /
         すべての国々へ (7) //
         The enemy moves against us.
         敵は動き出したぞ (8) 
         We need to know where he will strike.
         奴の攻撃目標を探らねば (11) // 
引用返信 削除キー/
■2253 / ResNo.25)  【日本版】アイゼンガルドへの道  (字幕・吹き替え)
□投稿者/ あんどん -(2005/02/04(Fri) 23:17:14)
    2005/03/02(Wed) 23:51:04 編集(投稿者)
    2005/02/05(Sat) 14:51:40 編集(投稿者)

    【字幕】
    ピピン :うまい              

    メリー : ホビット庄産だ// 
         長窪印だな    
         
    ピピン :緑龍館に――//
         戻った気分だ//     
       手にはビールのジョッキ//
       1日 良く働いた後で/
       足を長イスに投げ出してね

    メリー : 君が゛よく働く"?/
       偉そうに!


    【吹き替え】
    ピピン :うまい

    メリー : 最高 間違い無くホビット産だ それも長窪印

    ピピン :なんかこう、緑龍館に戻った気がするな

    メリー : う〜ん なつかしい

    ピピン :手にはジョッキを持って
       長イスに両足を投げ出し
       労働の疲れを癒す

    メリー : おまえ、そんなに働いたこと無いだろ?


    注・あんどん家のデッキは吹き替え字幕が出ないので、聞取りです。
      聞き間違いを見つけた時は ぜひ訂正をお願いいたします。
引用返信 削除キー/
■2254 / ResNo.26)  【日本版】サルマンの最期  (字幕)
□投稿者/ あんどん -(2005/02/05(Sat) 00:49:13)
    2005/03/10(Thu) 00:51:50 編集(投稿者)
    2005/03/03(Thu) 00:55:14 編集(投稿者)
    2005/02/05(Sat) 15:28:23 編集(投稿者)

    木の鬚  :ガンダルフの若旦那 //
         あんたに―― //
         会えてうれしい //  
         森と水 家畜と石 /   それは わしが管理できる //
         だが塔に閉じこもっておる /   魔法使いの処置が問題だ//  

    アラゴルン:姿を現せ//

    ガンダルフ:用心しろ //
          敗北してもサルマンは危険だ

    ギムリ  :早く始末しようぜ//

    ガンダルフ:いかん //
         生かしておくのだ //
         話をさせねばならん//

    サルマン:殿は多くの戦で /   大勢の人々の命を奪い―― //
         その後和睦を結んだ //
         わしらも かつてのように /   ひざを交えて話し合い――//
         和平に至れぬものかな?//
          
    セオデン:和平を打ち立てよう //
         打ち立てようとも! // 
         西の谷を焼き /   子供をも殺した お前が―― //
         その償いをしたらな //
         角笛城の門前で /   亡骸を切り刻まれた―― //
         兵士たちの恨みが晴れた時にこそ/   和平を打ち立てよう //
         お前がカラスの慰みに /   首吊り台に吊るされた時―― //
         和平を打ち立てよう//
              
    サルマン:首つり台にカラスだと? /   老いぼれめ! //        
         望みは何だ? /   灰色のガンダルフよ //
         オルサンクの鍵か //
         それともバラド=ドュアの鍵? //
         7人の王の王冠と /   5人の魔法使いの杖も?//

    ガンダルフ:あんたの裏切りで大勢が死に /  また危険にさらされている //
          敵と深く関わってるお前なら /   まだ彼らを救える // 

    サルマン:情報が欲しいのか //
         では少し教えよう //
         中つ国の中心で お前に /   見えなかった者が堕落を・・・ //
         偉大なる御目は ご承知だ //
         この瞬間も /   事を進めておられる //
         その攻撃は速やか // 
         お前らは皆 死ぬ //
         お前には分かってるはず //         
         その男がゴンドールの /   王座に座るはずがない //
         暗がりから這い出た落人(おちうど)が /   王位に就くことなど! //
         ガンダルフは身近の者も /   寵愛する者も―― //
         平然と犠牲にする //
         どのような甘い言葉を与えて /   あの小さな者を―― //
         破滅に送リ出したのだ? //
         あいつを送り出した道が /   行き着く先は゛死"//

    ギムリ  :もう いい! //
         口に矢を射込め!//
     
    ガンダルフ:いかん! //
         降りて来い サルマン /   命は助けよう// 

    サルマン:お前の憐れみや慈悲は無用だ!//

    ガンダルフ:サルマン! //
         お前の杖は折れた//

    セオデン:グリマ //
         そいつに従うな //
         お前も かつては /   ローハンの男であったはず //
         降りて来い// 

    サルマン:ローハンの男だと? //
         エオルの王家が何だ //
         山賊どもが酒を喰らう草葺きの厩(うまや)//
         子供は犬と床を転げ回る //
         ヘルム峡谷で勝利したと思うな //
         馬乗りの首領セオデンよ // 
         お前は偉大なる父祖の /   不肖の息子にすぎぬ// 

    セオデン:グリマ //
         降りて来い //
         自由になれ//

    サルマン:こいつに自由などない//

    グリマ:(字幕なし)

    サルマン:下がっておれ ノラ犬!//

    ガンダルフ:サルマン! /   お前は敵の企みに関わった //
         すべてを話せ!//

    サルマン:護衛を下げろ そうしたら /   お前の最期を教えてやる //
         わしは囚人にはならぬ// 

引用返信 削除キー/
■2255 / ResNo.27)  【日本版】サルマンの最期  (吹き替え)
□投稿者/ あんどん -(2005/02/05(Sat) 02:29:59)
    2005/02/05(Sat) 15:57:28 編集(投稿者)

    Treebeard:ガンダルフの若旦那
          また会えてうれしいわい  
          森と水、食料は わしが管理できるが
          魔法使いまではちょっとなあ  塔に居るんだわ    

    Aragorn: 姿を見せよ

    Gandalf: 気を付けろ  敗れたとはいえサルマンは危険じゃ

    Gimli:   なんの素ッ首をはねればいい

    Gandalf:  いかん 殺してはならんぞ  聞きたいことが… 

    Saruman:  セオデン王よ 王は戦で 多くの敵を殺し その後、和睦をしてこられた
          われらも かつてのように 共に親しく話すことはかなわぬかな?
          話し合って平和を打ち立てよう

    Theoden: 平和を打ち立てる? そうしたいものよ! 
          そなたに村を焼かれ 無残に殺された 西の谷の子らを生き返らせれば 
          和平に応じよう 
          角笛城の門前で 死んでなおその亡骸を切り刻まれた兵士たちの復讐がなされた時
          そなたが自ら首をつり カラスどもの慰みになった時  
          はじめて平和となろう  

    Saruman:  このわしに首をつれとな? 戯言を!        
          お前の望みは何じゃ  灰色のガンダルフよ
          当ててみよう オルサンク鍵 いや、それともバラド=ドュアそのものの鍵か?
          7人の王の冠と 5人の魔法使いの杖もか?

    Gandalf:  おぬしの裏切りで多くの命が消え 更に失われようとしておる
          今なら救うことができる  お主の協力があればな
          
    Saruman:  わしから情報を得に来たか ならば教えてやろう
          中つ国の心臓ともいえる場所で ある者が腐りかけておるわ 
          大いなる目はそれをご覧になる  時を逃さず全軍に命じられた
          程なく総攻撃となろう  お主らは皆 死ぬ
          ガンダルフ お主には分かっておるはず         
          そのさすらいびとがゴンドールの玉座に座ることはありえない
          暗がりから這い出した世捨て人が 王位を継ぐなどあってなろうか!     
          ガンダルフは己の身近な者・親しい者を何のためらいもなく贄(にえ)とする
          教えてくれ かの小さき人にどんな甘言を弄して 破滅への道を歩ませた?
          道の行き着く先は゛死"のみが待っておる
     
    Gimli:   もう 沢山だ!  殺せ!  口に矢を射込め!

    Gandalf:  いかん!
          降りて来い サルマン  命までは奪わん 

    Saruman:  お主の憐れみなどいらぬわ!  わしはサルマンぞ!

    Gandalf:  サルマン!  無駄な抵抗よ  

    Theoden: グリマよ もうそやつに従うことはない  かつてのお前に戻るがよい
          お前もローハンの男であろう  降りて来い 

    Saruman:  ローハンの男とな? エオルの王家などというが その実体は
          藁(わら)葺きの厩で馬の糞尿にまみれ 酒盛りに興じる山賊ではないか
          ヘルム峡谷の勝利は、お主の手柄ではないぞ セオデン 馬乗りの首領よ 
          少しはマシだった先祖の不肖の息子よ

    Theoden: グリマ 降りて来い  自由になれ 

    Saruman:  自由? こやつに自由などない

    Grima:   あぁ

    Saruman:  下がれ、下がっておれ! 

    Gandalf: サルマン! 知っている事を話すがよい  サウロンはどこを攻める 

    Saruman: 取り巻きを引き上げさせよ さすれば お主の最期の地を教えよう
          わしは虜囚になどならぬ
引用返信 削除キー/
■2256 / ResNo.28)  【日本版】エドラスでの宴 (字幕)
□投稿者/ あんどん -(2005/02/05(Sat) 02:53:17)
    2005/03/10(Thu) 01:05:36 編集(投稿者)
    2005/02/05(Sat) 15:01:10 編集(投稿者)

    エオメル:こぼさず 一気に飲み干せ//  

    ギムリ :そして吐くんじゃないぞ//
       
    レゴラス:飲み比べか//

    ギムリ :ぶっ倒れるなよ//

    人々  :よし 勝利に乾杯しよう!//
         勝利に!//

    ---中略---

    ギムリ :小さな毛深い女と/   泳ぎに出かける…//
         それがドワーフの男だ//

    レゴラス:感じる//
         指先がジンジンする//
         効いてきたかな?//
     

    ギムリ :言っただろ?//
         酒など飲めん奴だとな//

    レゴラス:勝負あり//

引用返信 削除キー/
■2257 / ResNo.29)  【日本版】エドラスでの宴 (吹き替え)
□投稿者/ あんどん -(2005/02/05(Sat) 03:08:32)
    2005/02/05(Sat) 16:03:35 編集(投稿者)
    2005/02/05(Sat) 15:07:32 編集(投稿者)

    Eomel :飲み干せ  こぼすな
        
    Gimli :そして 吐くんじゃないってんだろ

    Legolas:つまり、飲み比べか?

    Gimli :潰れたほうが負けよ  いくぜ!
        
    People:何に乾杯する?   勝利に!

    ---中略---

    Gimli :まだまだ
        ドワーフは泳ぎが好きでな 毛むくじゃらの小さな女と一緒に泳ぐのよ

    Legolas:なんだか変だ
        指先がしびれてきた  効いてきたかな
        
    Gimli :だから、言ったろう? エルフは酒に弱い

    Legolas:私の勝ち
引用返信 削除キー/

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