管理人日記じゃないけれど

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[41]ああぁ…出てしまった ...（2004/04/10 01:05）

喩えにも「昔話に花が咲く」とはいうけれど、今日のOff板、あっという間に幾つも違う方向に枝分かれして、花が次々開いて、どれも抵抗できない誘惑の芳香で私を呼んでいる・・・それぞれの、名前がすでに去年（こぞ）の花。

だけどこの話題だけは見なかったふりをする。

No.672で書いた
＞実は、私が「一番好きな本」は人に薦めない、話題に出さない。あまりに大切なので、誰にも触られたくない、聖域のようなものなんですよね。

その「一番」のうちのひとつが出てしまった。
（というわけで以下は平常心を失っての、配慮なし自分話です。わけわからない方のほうが多いはずです。ごめんなさい。）

中学生の時に従姉の家で単行本全巻を一気に読んだ。その後、連載時にカラーページだった一枚が、単行本では全ベタのたった二行白抜き文字だけになっていると知って、その一枚欲しさに結局入手した---週間連載の雑誌ばらして毎週その作品の部分だけ抜いて、全回分を揃えたという人がいたので、その全部をまとめて譲り受けたのである。引越しのたびに貴重品扱いで今も持っているのだが、何十年も密封したままなので、もしかすると開いたら崩れて dussst になってしまうかもしれない。

・・・というくらい正気の沙汰ではないのでした。何しろその粗悪な紙の束は（くだんの一枚だけは目に焼きつけて）その後めくることもせず、普通に売られているその本を自分で買って読み返すことすらできなかった。再読して印象が変わるのが怖かったから。一期一会のその読後感だけを抱いて、作者自身も含め誰がそれについて語るのも聞かないで来た。店頭で間違って目に入るとずきりと胸が痛み、目をそらす。きっとこの先も一生あの本は開かない。あれは自分が夢に見ただけの読書経験で、あの本が現実の物質をもって存在してるとは認められない。
・・・本当に異常だと自分でも思います。

きっと後悔する衝動告白・・・

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