この「管理人日記じゃないけれど」を始めた時に、いや、自分のサイトを立ち上げた時に、自戒事項のひとつは「生活面の私事を書かない」だった。ネット初心者が情報を求めて覗いたサイトで、風邪を引いたの花粉症がどうしたのと読まされるのが無駄でわずらわしく感じ、そもそもそういう露出自体がみっともないと思えたからであった。
　しかしそれは、本や雑誌を読む感覚で個人HPの文字を読んでいたせいである。個人手紙に取って代わったメールのやりとりなら、当然お互いの体調や家庭のことは話題になるし、儀礼だけではなく「大丈夫？」と気にもかける、それに甘えるのも当然許されている。

　難しいのは、「個人サイト」の性格が千差万別というだけではなく、一つのサイトでも、それを読む人が千差万別だということだ。私がつい自分の肩こりのことを書いてしまった場合、多くはただ読み流してくれるだろうが、不快を覚える人もいるに違いない、その一方では純粋に心配してアドバイスなどしてくれる常連さんもいて下さるわけである。共感あり同情、というのは快くも有難いものであるから、そういう交流の味を覚えると捨てがたく、自戒は緩む一方となる。
　（これほど長い言いわけ前ふりをしないとつまらない些事が書けないというのも、この前が大きすぎたからです ^^; ）

　さて、字幕問題は（私にできることの範囲では）大きい区切りが終わって、その前後にしわ寄せされた賃仕事もやっと山を越して、日常に戻ったはずなのだが、どうもうまくない。今年流行のタチの悪いインフルエンザこそ今のところ免かれているが、定期的なものも含めて病気未満のマイナートラブルがあれもこれもと襲いかかってきて、棚上げしていた雑事の山と一緒になって私を押しつぶしにかかっている如くである（←誇張）。2/7の先行上映を見ないことには、結局『王の帰還』の字幕がどうなったのかわからないので、それまではどうにも落ち着かないというのもある。

あとはもうだらだらと流れに任せて気楽にやりたい誘惑は強いが、一度気を緩めると失言の連発になりそうで、それも怖い。妙に口の重い気のするこの数日なのだった。