作者の名前も知らない、「紙風船」という短い詩がある。



　　　　　落ちてきたら
　　　　　今度は
　　　　　もっと高く
　　　　　もっともっと高く
　　　　　何度でも
　　　　　打ち上げよう

　　　　　美しい
　　　　　願いごとのように


この１週間というもの、わたしの中で、繰り返しこの詩が聞こえている。


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作者の名前を知ろうと検索したら、見つかったページに次の言葉があった。（「---」は中略の代用記号。無断転載ごめんなさい。）


「かないっこない、と思うような願いごとでも、一生懸命願っていると、かなうことがある。---

--- 願いごとは、落ちてくる。この詩は、その真実を指摘している。願うことは簡単だが、願い続けることは、結構難しい。落ちてきた願いごとを、何度でも打ち上げること、めげずに、あきらめずに。一人だけでは疲れてしまうかもしれない。でも、おおぜいの人の手が紙風船を打ち上げてくれたら --- 」

私の目に、幾多の、まぼろしの紙風船が見えた。
そのなかの、たったひとつにすぎない、わたしたちの紙風船。いま私が何度目かに打ち上げている、はかない願い。

『指輪物語』が好きです。あの映画が好きです。どうかもう、汚さないでください。