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執政侯の宮殿に相応しい歌
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□投稿者/ 白い都 -(2004/04/04(Sun) 02:41:45)
| デネソール侯は、なぜピピンの歌を「我が宮殿にふさわしかろう」と言ったのか。 エルフのマント様の疑問から。 http://miyako.cool.ne.jp/cgi-bin/treebbs02/treebbs.cgi?all=402&s=539
Pippin: Well, yes. At least, well enough for my own people. But we have no songs for great halls and evil times. Denethor: And why should your songs be unfit for my halls?
映画脚本はたったこれだけのやり取りですが、原作を読めば、執政侯の気持ちがよく解ります。 執政侯は、ゴンドールが西方世界の盟主であること、サウロンに対抗して中つ国の自由の民たちを守っていることについて、キョーレツな自負心を抱いています。
And why should such songs be unfit for my halls, or for such hours as these? We who have lived long under the Shadow may surely listen to echoes from a land untroubled by it? Then we may feel that our vigil was not fruitless, though it may have been thankless. (book5: The siege of Gondor) そのような歌がなぜわが館や、今日のごとき時代にふさわしくないことがあろう? 暗黒の影の下に久しく生きてきたわれらであろうと、その影に悩まされぬ国からの遠い響きに耳を傾けるくらいのことは無論できようではないか? そうとすれば、われらは不眠不休の警戒が、たとえ感謝されることは薄くとも、無益でなかったと感じることができようからの。(旧訳)
映画では、このようなゴンドールの威信や執政家の誇りを示す台詞は、デネソール自身の口からはあまり語られませんが、FotRのエルロンドの会議で、ボロミアが「我らが血をながして、貴殿らの国を守った」と言っていたことは、これに通じるものがあります。
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