[LotR]
スランドゥイル
- シンダール・エルフ（Sindar）で、闇の森（Mirkwood）のエルフの王。
- 『ホビットの冒険』でドワーフ一行を虜囚にしたのが、この王様。また、五軍の合戦（Battle of Five Armies）にはエルフ軍を率いて参戦した。
- 指輪戦争の時期には、ドル・グルドゥア（Dol Guldur）の軍を撃退している（TA 3019）。
- 森のエルフ（Woodland Elves = シルヴァン・エルフ Silvan Elves）とは、本来「霧ふり山脈（the Misty Mountains）を越えることのなかった、エルダール（Eldar）に含まれない種族」であり、スランドゥイルが属するシンダール・エルフとは別の部族であった。スランドゥイルとその父オロフェア（Oropher）らの一族が西の地より東進し、闇の森---当時はまだ緑森大森林（Greenwood the Great）と呼ばれていた---にたどり着いて（シルヴァン・エルフと融合し）その地を治めるようになったのである。
- したがって、レゴラスが自分を「森のエルフ」と称していたり、アラゴルンが“Legolas, from the Woodland realm” と紹介しているのは、あくまでも地理的な出身地の話であって、歴史的に正確な部族名を使っているわけではないことになる。
- ちなみに、スランドゥイルの父オロフェアは、最後の同盟（the Last Alliance）の戦いで「ギル=ガラドの合図を待たずに突進し、そのために討ち死にした」と、UTに書かれている。
- エルロンドの御前会議には息子のレゴラスを派遣しているが、もしスランドゥイル自身が出席していたら、ギムリの父グローイン（Glóin）と大喧嘩になったに違いない。
2003/7/6