トーリン二世

• ドワーフ、ドゥリン一族の王（在位 TA 2845-2941）。トーリン・オーケンシールド（Thorin Oakenshield, 樫の盾）と称される。
• スライン二世（Thráin II）の子。TA 2770年、黄金の竜スマウグ（Smaug）が飛来したため、父スライン二世、祖父スロール（Thrór）とともにエレボール（はなれ山）を脱するが、その後スロールはモリアのオークに殺される。
• 放浪の末、父スライン二世とトーリンらは青の山脈（the Blue Mountains, Ered Luin）に落ち着くが、2845年にスライン二世は、エレボールに戻らんとした途上でサウロンの手に落ち、ドル・グルドゥア（Dol Guldur）に幽閉されてしまう。七つの指輪の最後の一つはこのとき奪われてしまうが、5年後にこの地を訪れたガンダルフに、彼はエレボールの秘密の扉の鍵を託してから死ぬ。
• 2941年、トーリン・オーケンシールドはガンダルフ、ホビットのビルボ、仲間のドワーフたちとともにエレボール奪還の旅に出る。同年、その宿願は果たされるが、トーリン自身は五軍の戦い（Battle of Five Armies）で命を落とす。

五軍の戦いの直前にビルボはトーリンと仲違いしてしまうが、彼の死に際に和解する。（ランキン&バス・プロのアニメより）

あなたの心のなかには、あなたが知らないでいる美しさがあるのじゃ、やさしい西のくにのけなげな子よ。しかるべき勇気としかるべき知恵、それがほどよくまじっておる。ああ、もしわしらがみな、ためこまれた黄金以上に、よい食べ物とよろこびの声と楽しい歌をたっとんでおったら、なんとこの世はたのしかったじゃろう。だが、かなしいにせよ楽しいにせよ、もしわしは、ゆかなければならぬ。さらば、じゃ!

--- 『ホビットの冒険』（瀬田貞二訳）より---

2004/5/15