パランティア

• エルフが作り出した球形の通信機器、7つの「見る石」のこと。指輪戦争の時期には散逸しており、アイゼンガルドとミナス・ティリスにそれぞれ1つのみが確認されている。
• ヌメノール（Númenor）没落に際し、エレンディル（Elendil）はパランティアを持って中つ国に逃れてきた。
• 主たる石は首都オリギリアスに置かれ、これを使うときだけ、すべての石を同時に覗き見ることができたと言う。他の石は、北方アルノール王国（Arnor）のアンヌミナス（Annúminas）、アモン・スール（Amon Sûl）、塔山丘陵エロスティリオン（Elostirion）と、ゴンドール王国のミナス・アノール（Minas Anor）、ミナス・イシル（Minas Ithil）、オルサンク（Orthanc）に置かれた。
• さて、これらの石はその後どうなったかというと---。
  • アルノール王国、アンヌミナスの石とアモン・スールの石は、アングマールの魔王（Witch-king of Angmar）による侵攻の難も逃れたが、TA 1975年にアルノール最後の王アルヴェドゥイ（Arvedui）とともに海中に没した。
  • ゴンドール王国オスギリアスの石は、TA 1437年にかの地が陥ちたときに失われた。
  • 次いで TA 2002年には、ミナス・イシルが陥落し（このときミナス・モルグルと改名）、イシルの石はサウロンの手に落ちた。
  • オルサンクの石は後にサルマンが使うようになったが、TA 3019年のオルサンク陥落によりアラゴルンの手に渡る。
  • ミナス・アノールの石は、イシルの石がサウロンの手に落ちて以来使われることがなかったが、やがて矜持と憂心のいやまさった執政デネソール二世（Denethor II）が石の力に頼るようになる。しかしそれが彼の心身双方を衰えさせ、TA 3019年、焼身自殺を遂げた執政とともにこの石も滅んだ。
  • 塔山丘陵の石は最後までその地にとどまり、TA 3021年に三つの指輪とともに海を渡ったという。
• サウロンが奪ったイシルの石はサウロンの滅亡とともに失われたはずであり、アラゴルンのもとにだけオルサンクの石が残ったはずだが、単体では意味がないことは言うまでもない。

↑ JR本八幡駅で確認されたパランティア

2004/2/20