- 「サウロン」の3番目の文字。サウロンのサ、サウロンのウ、サウロンのロ、サウロンのン。
- サウロンの手下で、バラド=ドゥア（Barad-dûr）の副官。名前を持たず、自ら“サウロンの口”と名乗った。黒きヌメノール人（Black Númenórean）の出であると言われている。
- 副官は原語では “Lieutenant”だが、モルドール軍の中尉さんというわけではない。
- RotK の SEE では、サウロンの口が登場すると言われている。乞うご期待。
“I am the Mouth of Sauron.”
--- The Black Gate Opens より---
- 彼が「サウロン」という言葉を口にしたことについて、ちょっとした物議があるらしい。
「それにかれは自分の本当の名は使わないし、それを字に書いたり口に出したりすることも許さない」
---『指輪物語』第2部より---
- この議論については、The Encyclopedia of Arda に詳しい。要は、上の台詞を語ったアラゴルンの情報が古かったのだそうで、ドル・グルドゥア（Dol Guldur）に潜んでいた頃のサウロンは確かに自分の名がみだりに使われることを好まなかったが、誰憚ることもない強大な存在となった今では、名を秘する必要はもうなくなったのだと論じられている。ただし最後は、「束教授の筆が滑っただけ（casual slip of the author's pen）だろう」と締めくくられているのがご愛嬌。
- 「サウロン」という名を口にしたのは、もちろん彼が「サウロンの口」だからである。サウロンの耳やサウロンの鼻だったら「名を口にする」ことはできない。
