キング・コング

1. 1933年（昭和8年）に公開されたアメリカ RKO の特撮映画。監督メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シューザック。
2. 当時の典型的ハリウッド美人女優フェイ・レイをわしづかみにしてエンパイアステートビルディングに登るその姿は特に有名。
3. この映画が後の特撮怪獣映画に与えた影響ははかり知れないが、特に、コングの動きに用いられたストップモーション・アニメ（ウィリス・オブライエン）と呼ばれる手法---いわゆるコマ撮り---は、その後長年にわたってアメリカ製映画の怪獣特撮では主流となった（ストップモーション・アニメの使用自体はこの映画が初めてではないが）。
4. 同年、『コングの復讐』（原題 The Son of Kong）も制作されている。
2. 1. に登場する同名の怪物。
3. 吉本興業に所属するお笑いコンビ。もちろん 1. には登場していない。
4. 1976年に公開された、1. のリメーク映画。監督ジョン・ギラーミン。主演ジェシカ・ラング。コングの動きにはコンピュータ制御のロボット技術が採用されたため、こま撮りよりはリアルになった。
5. こちらも、1986年には『キングコング2』（原題 King Kong Lives）という続編が制作されている。このときの定番美女はリンダ・ハミルトン。
5. 2005年12月公開予定の、1. のリメーク映画。監督ピーター・ジャクソン。
6. この用語集にこの項目が載ることになったのは、まあ、監督がらみということで（笑）。LotR 関連でいえば、アンディー・"ゴラム"・サーキスが出演している。
7. LotR に続く PJ 映画だが、日本向けに特別編集され『宇宙戦争』上映劇場で公開されている予告編には PJ 本人が登場しており、そこに現れた PJ の激変ぶりが話題になっている。eiga.com のこちらのページで見られます。
6. さて、キング・コングといえば、本邦ではもちろんゴジラのライバルとしての登場に触れないわけにはいかない。東宝がコングの映画化権を取得し、『キングコング対ゴジラ』（1962年）、『キングコングの逆襲』（1967年）の 2 本が作品化されている。
7. コングを迎え撃ったゴジラの造形はかなり特殊だが、ファンの間では「キンゴジ」と呼ばれてなかなか人気が高い。
8. 『キングコング対ゴジラ』では、故・有島一郎の演じた宣伝部長の絶妙な芸風と、藤木悠のボケぶりに注目。後者ではもちろん、マッドサイエンティスト役で出演している天本英世の演技を楽しむべし。
9. コングに捕まる美女役は浜美枝。個人的には、ジェシカ・ラングよりリンダ・ハミルトンより、浜美枝の方がいいなぁ。

1933年作品のポスター。

2005/8/11