管理人日記には最もありふれた（？）、「レンタルで見た映画の話」、です。
しばらくは、だらだらとこういう話を書いてしまいそうな気がする。

レンタル店にはよく行くが、子供がせがむから、なので、自分の観たいものはゆっくり捜せない。行く前にパソコンで注文しておく、というシステムが早く普及してもらいたいものである（配達しろとまでは言わないから）。現在のペースは大体週に１〜２本。

今回ケイト・ブランシェットがあまりに美しかったので衝動的に借りた『シャーロット・グレイ』、まあ感想は「みんなのレビュー」の域を出ない程度だったが、つい思い出してしまった、二度と観たくない ―― 思い出すのも辛い秀作、『ソフィーの選択』。

いわゆる戦争映画は基本的に嫌いだが、女性がからんでくると、見てしまうことが時々ある。そして当然ながら、「ひとりの女にとって戦争とは何だったか」というのは、悲劇の種類も程度も千差万別。男で兵士で戦場で、の同質性とは違う。

メリル・ストリープは最近忘れていたけど、うーん、映画の設定に似た所があるだけに、思い出してしまったらケイト・ブランシェットへの評価が下がりそうになった。女優の力量とは別の、脚本や監督など基本要素の差が大きいから比べるのは酷なんだろうけど、「辛さ」の桁が違い過ぎた。

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ジョニー・デップの初監督作品、『ブレイブ（The Brave）』エンターテイメントではないし成功作とも言い難いし、「おすすめ」には到底ならない一本だった。そもそもネイティヴ・アメリカンの問題は、広過ぎ深過ぎ、しかも重く苦しいテーマである。知らなくとも生きていけるし知らない方が楽である。しかし私は見て良かった、と思う。

人は何故、辛い映画を観るのだろう。
（「自分の安逸な日常を再確認したいから」などという説明を喜ぶほど私は若くない）
いや、人のことはいい。新聞もニュースも避けるような自分が、辛いと分かっている映画を、時には見ずにいられないのは何故だろう。
さらには、どうしても見る勇気のない映画もある。私の場合、秀作だろうと必見だろうと、「火垂るの墓」がそれである。必死で逃げ回っていて、原作も読んでいない。

けれど、『ソフィーの選択』は、過去に行って記憶を消せるとしても消したいとは思わないし、何年かして棚にまだ残っていたら、きっとまた観てしまうかもしれない。