え？　１ヶ月以上もあいてしまったの？　と自分で驚いてしまう。
うーん、ル・グインのMLを立ち上げて以来、そっちに書きまくっているからなあ。
それで久々に書くのがこれかい！？ というネタで済みませんが

*** 祝：阪神優勝 ***

はい、わたくし、全くスポーツは見ませんやりません知りません。
今回（9/15に先立つわずか数日とはいえ）、ニュースがついてると「あ、優勝まだなの」とかつぶやいてるのを聞いた子供が「地震が来るんじゃないか」と心配するくらい、我が家では天変地異級の出来事です。
何でそうなったかと言うと、この本のせいなのであった。

・『新本格猛虎会の冒険』（東京創元社　2003年3月23日初版）

　巻頭言逢坂剛（！）以下、有栖川有栖・北村薫・いしいひさいち他、計九名による、「阪神タイガース熱烈応援ミステリ・アンソロジー」。前代未聞のアホな１冊である。
　この人が書いたものなら何だろうととりあえず買う、という作家がこれだけ揃っていたからという理由で買った（正確には、連れ合いが買ってきた。これまた、日本一野球を知らないサラリーマンなのに、である）。
　この１冊だけで私は、阪神ファンの実態の一端を知り、彼らが18年待ちつづけていたことを知った。他人のバカは馬鹿に過ぎないが、惚れた相手のアホぶりはかわいいのが人情。いい年をしたいい作家が一致団結（？）して、これほどのアホをやってのけたからには、きっと阪神優勝は実現するに違いない。と私は春の時点で思っていたのである。ホントです。

　なお、言うまでもなく、読み物としてはファン以外には無価値（ファンには今や初版なら値がついているんじゃないか）な本ですので、知らない人は買わないように (^^;)